ローソク足チャートは12の基本形で相場の先を読む

ローソク足チャートは12の基本形から相場の先を読む テクニカル分析とは

ローソク足は株価の動きをビジュアル化したもので、真ん中に実体(胴体)部分があり、その上と下に細い線(ヒゲ)がくっついた形になっている。

実体は白または赤で表されるのが「陽線」、黒または青で表されるのが「陰線」となる。

陽線の場合には下辺が始値(ある期間で最初についた価格)、上辺が終値(期間の最後についた価格のこと)を表して、始値から終値にかけて上昇している動きを表している。逆に陽線の場合は、始値から終値にかけて下落している動きを表している。

また、陽線でも陰線でも上ヒゲの先は高値、下ヒゲの先は安値を示している。

ローソク足チャートとは

一定期間の相場の4本値(始値、高値、安値、終値)を用いてローソク足を並べていくことで、相場の状態や流れを一目でわかるようにしたチャートをローソク足チャートという。

テクニカル分析で最も活用されるローソク足チャートは株価の動きによって様々に変化するが、12の基本形を知れば相場の先を読むテクニカル分析ツールとして活用することができる。

チャートで3つのトレンドを把握する

ローソク足チャートは株価のトレンド(流れ)を把握し、株価が上昇傾向にあるのか下降傾向にあるのかを予測することができる重要なテクニカル分析。

トレンドとは、上下に細かく変動しながらも全体的に一定の方向へ向かっている株価の動きで、「上昇トレンド」、「下降トレンド」、「ボックストレンド(もみ合い)」の3つのみ。

上下に細かく変動しながらも株価が全体的に上昇に向かう動きが「上昇トレンド」、上下に株価が細かく変動しながらも全体的に下降する動きが「下降トレンド」。上下に細かく変動しながらも全体的には横ばいの動きが「ボックストレンド(もみ合い)」。

ローソク足チャートがあらわすシグナル

ローソク足の位置や型によって、投資家が売りたいのか買いたいのか相場心理がわかる。ローソク足チャートの動きからトレンドを把握する代表的なシグナルの基本形を以下で紹介する。

ローソク足で覚えるべき12の基本形

ローソク足の形は一定期間の相場の4本値(始値、高値、安値、終値)を用いて様々な形となるが、「陽線」、「陰線」、「寄引同事線」の3種に分類される。

さらに、この3種をヒゲや実体の長さから12種類の基本形に分けられる。この12種類の基本形はそれぞれ名前がついており、それぞれのパターンから相場の勢いや投資家の意図や思惑、需要を読み取ることで、日々変化する日経225先物取引での安易な失敗が防げる。

基本形から上昇・下落傾向やトレンドの転換期を判断

ローソク足の形が表す12の基本形は、ある程度の上昇傾向や下落傾向、トレンドの転換期が判断できる。

一定期間の値動きを表したローソク足の読み方を知ることで、投資判断基準の一つとして用いることができるので各パターンの名前と特徴を把握しよう。

陽の丸坊主(ようのまるぼうず)

陽の丸坊主

上ヒゲ、下ヒゲがついていない長いローソク足。

一方向へ大きく動いた事を示し、非常に買い勢力が強いのが特徴。底値圏で「陽の丸坊主」が現われた場合は、基調転換のシグナル。

陽の大引け坊主(ようのおおびけぼうず)

陽の大引け坊主

終値方向のヒゲがない、長いロ―ソク足。

寄付き後に安値となり、その後上昇し終値が高値となった。買い勢力が優勢と見られ、さらなる上昇が期待できる。

陽の寄付き坊主(ようのよりつきぼうず)

陽の寄付き坊主

寄り付き方向のヒゲがない長いローソク足。

初値から一度も下がらず上昇、終値が高値をやや上回った。「陽の丸坊主」や「陽の大引け坊主」ほどではないが、上昇を暗示しているが上昇相場での警戒感も高まっている。

陽の極線(ようのきょくせん)

陽の極線

実体もヒゲも短いローソク足。(陽のコマ)

始値、終値、高値、安値が近い値段になっているため実体もヒゲも短く、期間中の値動きがあまりなかったことを表している。

陰の丸坊主(いんのまるぼうず)

上ヒゲ、下ヒゲがついていない長いローソク足。

一方向へ大きく動いた事を示し、非常に売り勢力が強いのが特徴。高値圏で「陰の丸坊主」が現われた場合は、基調転換のシグナル。

陰の大引け坊主(いんのおおびけぼうず)

陰の大引け坊主

終値方向のヒゲがない、長いロ―ソク足。

初値より少し上昇したものの、売りの勢いがつよく大幅に下落し終値が最安値。売り勢力が優勢と見られ、さらに下落しやすい。

陰の寄付き坊主(いんのよりつきぼうず)

陰の寄付き坊主

寄り付き方向のヒゲがない長いローソク足。

初値から大幅に下落し、終値が最安値からやや上昇して引けた。「陰の丸坊主」や「陰の大引け坊主」ほどではないが、下落を暗示しているが上昇する可能性もあり。

陰の極線(いんのきょくせん)

実体もヒゲも短いローソク足。(陰のコマ)

陰の極線

実体もヒゲも短いローソク足。(陰のコマ)

「陽の極線」と同じような相場状況だが株価が方向感を失っており、次のトレンドを予測しにくい状況。

トンカチ(とんかち)

トンカチ

上ヒゲがない十字線のローソク足。寄り付き後、売り方優勢で下落。

買い方の勢い盛り返すが寄り付きを超えられず、高値圏に現れれば高値を買い上る勢いが衰えてきた。底値圏に現れれば押し戻す買い勢力を暗示。

トウバ(とうば)

トウバ

下ヒゲがない十字線のローソク足。

寄り付き後、買い方優勢だったが勢いが続かず、大引けには寄り付きの値段まで戻る。高値圏では買い方と上売り方の力が接近し上げ止まりを暗示。それ以外の場面で現れれば、小休止を暗示。

十字足(じゅうじあし)

十字足

長い上ヒゲと長い下ヒゲのローソク足。

買い方と売り方が拮抗しているため、トレンドの転換を暗示。ただ、十字線はそれまでのトレンドが方向性を見失っている状態とも解釈でき、次の動きがどうなるかを慎重に見極めることも重要。

一本線(いっぽんせん)

一本線

始値、終値、高値、安値がまったく同じで上ヒゲも下ヒゲもない横一本の線。

寄り付き後、上へも下へも行けず、取引手控え、勢いが止まった事を示唆するが、超短期期間でない限りめったに表れない。

上昇相場終焉か下降相場終了か、それとも継続か

ローソク足の基本形を知ることで、上昇・下落傾向やトレンドの転換期を予測することができ、上昇相場終焉か下降相場終了か、それとも継続するかの判断材料として使用できる。

これが「テクニカル分析の技術」を身に着けるということとなる。

相場の状況を把握するために必要なのは「知識」ではない

テクニカル分析で重要なのは 「現実の値動き」を知るためで、相場で売り手と買い手がどのように考え動いているのか、力関係はどうなっているのかを把握するためのシンプルなツールが必要だ。

テクニカル分析を用いることは収益を得るための手段であって、目的は収益となる。そのために様々なテクニカル分析やファンダメンタル分析を覚えることが日経225先物取引の目的でないことを忘れてはいけない。

実際の相場で使用できる実践的ノウハウが身についていなければ、テクニカル分析ツールをいくつ知っていても実践ではなにも知らないことと同じになってしまう。

テクニカル分析を身に着け相場状況を知る

「テクニカル分析の知識がある」と、「テクニカル分析の技術を身に着ける」では意味が全く異なる。「知識」が「技術」として使用できるようになるためには、何度もテクニカル分析を反復練習し脳にその技術を使う回路を組み立てる必要がある。

一つのテクニカル分析を知識として身に着け、繰り返し使うことで技術へ昇華し、相場状況を把握できてから初めて収益を得ることが可能となる。